AED(自動体外式除細動器)の日本国内普及情報

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
AED設置場所

一般市民のAEDの使用が認められた2004年の時点では、AEDの設置台数は全国で約7000台足らず、しかもそのうち6000台は医療機関や消防機関に設置されたもので、一般市民が使用するPADはわずか1000台あまりという状況でした。

しかしその後AEDに対する認識は急速に深まり、2012年の段階でAEDの累計台数は44万7818台、そのうちPADが35万2087台、医療機関が8万3417台、消防機関が1万2314台と、世界でもトップクラスの普及率を誇るようになりました。特に学校への普及が目覚しく、調査によると1台以上のAEDを配置している小学校の割合は98.5%、中学校では99.5%、高校で99.4%となっています。

【PADとは】
(Public Access Defibrillation)の頭文字で、日本語で言うと『一般市民による徐細動』という一連の行為
※非医療従事者(一般の方)が、医師や救急隊など専門家到着前に心停止傷病者に対しAEDを用い除細動を行うこと。

都道府県別AED設置台数

AED、特にPADの設置数を都道府県別に見てみると、最も多いのが4万504台の東京都、次に多いのが1万7688台の大阪府、3番目に多いのは1万7345台の愛知県となっており、日本の主要3大都市は人口と比例して高い設置率を誇っていることが分かります。

一方PADの設置数を人口比率で見た場合、2012年の時点で最も多かったのが山梨県の353.4台/10万人。次いで島根県の329.6台/10万人、東京都の322.1台/10万人と続いています。

 

AEDの活用率は3.7%と低い!

このような急速な普及は世界でも他に例を見ないスピードなのですが、同2012年に市民によって目撃された心停止症例は2万3797件、このうちAEDを使用したのは881件と、実は全体の3.7%しか活用されなかったという事実があります。これほどの普及率を誇っていても、実際に使用されなければ宝の持ち腐れ、全く意味がありません。

この低使用率の背景として、「現場近くにAEDがなかった」または「AEDはあったが使わなかった」という2つのケースが挙げられます。

 

今後のAEDの課題

今後課題となるのは、AEDの設置場所と市民のAEDに対する認識です。現在AEDはスポーツ施設や学校、介護施設その他公共施設を中心に多く設置されていますが、その施設内のどこに設置されているのかが一目瞭然になるような工夫が求められるでしょう。

近くに設置されていてもそこまでたどり着けないのであれば、設置されていないのと同じです。

また、AEDは電源さえ入れれば器械が電気ショックの必要性を判断し指示を出してくれる非常に簡単な器械であり、心停止の場合発見者の応急処置が患者の命を握っているという事実があるにもかかわらず、「使い方が分からない」「失敗するのが怖い」といった理由でAEDがあっても使用しないケースも多い為、これらの意識を改善するための対策も必要であるとされています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*